「ひとつだけお願いがあるんだけど、これ預かってくれない?」


渡されたのはお守りだった。
結構年季が入っている。


「この神社、今から行くところのだね。
預かってればいいの?」


「うん。

俺の初恋の苦い思い出だから。

断ち切るために預かって。」