翌朝、健一くんにも聞いてみた。


「進路?


俺は、教師になりたいんだ。


だから、先生と同じ大学に行きたいって思ってる。」


健一くんは教師。やっぱりみんな考えてるんだ。


「あ、同じ大学に行きたいっていうのは、先生が大学生の頃いろいろ話し聞いてて、やっぱ教師目指すにはいい大学だなって思っただけだから。

まだ好きとかそういうのじゃないからな。」


慌てて弁解した健一くん。

そんな事思わなかったのに。