あの日、朝から俺はおかしかった。

橘にドキドキするし、昨日失恋した事よりも橘の事が気になっていた。


人力車にみっちゃんと乗ったけど橘の楽しそうな声がするとそっちが気になっていた。


「健ちゃん。」


みっちゃんに呼ばれて我に返った。


「ごめん。ボーッとしてた。」