橘としゃべっていると不覚にも泣きそうになってしまった。


あの優しい喋り方は俺の心を素直にさせた。


切なかった気持ちも救われた様な気がした。


“思い出いっぱい作ろうね”


そういって笑った彼女の笑顔が心の中を暖かくしていた。


俺は手に持っているお守りを胸に当てた。


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