それから、なんとなく気まずいというか、
気恥ずかしいというかでなんの会話もなく家までの道を歩いた。



そして、おれの家に着くと、




「ありがとうございました・・・。
また明日」




おれはそのまま凛に別れを告げた。



未有はすでに先に家に入っていて、きっとまたテレビを見ているんだろう。



別に悪いことしたわけじゃないけど、2人きりってかなり気まずい・・・!


早く家に入ろっ!




そう思って、ドアノブに手をかけると・・・




「流架」


唐突に、凛に名前を呼ばれた。


しかも、呼び捨てで。



「え・・・?んんっ」



振り向くと、半ば強引におれは唇を塞がれた。




「ん、ンぅ・・・っ」



舌を差し込まれ、呼吸が苦しくなる。



「はぁ・・・っ」



唇が離れた時は、やや酸欠状態だった。



い、いきなりなにすんだこの人は―――っ?!!