「ん……?あれ?」



おれ、どうしたんだ?



状況を確認しようと、体を起こそうとするが
なんだかだるくて思うようにいかない。




「よう、目覚めたか?」



上半身を無理やり起こして周囲を見渡してみると、
そこには水に入ったグラスを持った先生がいた。




「せんせ……?」



「凛、だろ?」



そう言って、持っていたグラスを手渡される。




そっか。


未有が熱出して、どうしたらいいかわかんなくて、
先生を呼んで……。




それで、それで……?





「あ、ああぁああ―――?!!」



「?!!」




突然大声を上げたおれに、
先生もびっくりしている。



「な、んだよ。
いきなり大きな声出して」



「お、おれ……!あんたと……?!」



さっきまでのことを思い出し、先生に確認してみると、



「ああ、そのことか。
なにを今更」



「ぎゃあぁああ!?
いてっ」




なんてあっさり言われて、
おれは、再び絶叫しようとしたが、先生に頭を叩かれそれはままならなかった。