はじめはゆっくりだったそれも、
慣れてくるにつれ徐々に早くなりおれを追い立ててくる。




そしておれも無意識のうちに先生の動きに合わせて、腰を動かしていた。




「やっ、あっ、せ、んせっ、せん、せぇっ」



なにかを求めるように宙に手を伸ばす。



「流架……」




すると、先生は片手で愛撫を続けながらおれの体を包むように抱きしめてきた。




「凛だ」



「え……?」




不意にそう言われ、先生に視点を合わせる。




「先生と呼ぶな。凛と呼べ」



「り、ん……?」



「ああ」



「凛……」



おれは顔を綻ばせながら初めて名前で呼び、先生……

いや、凛の首に腕を回す。