「ふ……っぁっ」




唇が離れると名残を惜しむような唾液の線と、
自分のものとは思えない甘い声が口からあふれた。





あたまがぼーっとする。





おれ、どうしちゃったんだ?




「流架、本当にいいのか?」




先生は再度おれの顔を覗き込んで、確認してくる。





「……ん」




焦点の定まらない瞳で先生を見つめながら、小さく頷いた。




「あ、でも……。
おれ、どうしたらいいか……」




「大丈夫、お前は何も考えないで俺に身を任せろ」




そう言って、先生はおれをその場に押し倒した。