―――お前が欲しい……。



それって、

そういうことだよな……?




「あ……、え……っと」




どうしたらいいか分からず、戸惑っていると、
先生の顔が徐々に近づいてきて二人の唇が重なった。





「んっ……」



思わず体を強張らすと、すぐにそれは離れた。




「嫌か?」



「あ……」





覗き込むように聞かれ、おれは更に戸惑ってしまう。



黙ったまま何も答えずにいると、






「嫌ならやめる。お前に無理強いはしたくないからな」



「やっ、ちがっ」



そう言って、おれは離れていこうとする先生の服の裾を掴んだ。