そう思い、冷凍庫の中をあさると
案の定カチカチに凍ったアイスノンが出てきた。




それにタオルを巻いて綾瀬に手渡す。




「これ・・・」



「よし。
・・・これで安静にしていれば大丈夫だろう」



着替えも終わらせ、頭にアイスノンを敷いて、
額には濡らしたタオルを乗せながら綾瀬が笑って言った。




未有を見てみると、顔色もよく呼吸も落ち着き、気持ちよさそうに眠っていた。




・・・・・・




よかった・・・。





おれは安心してその場にしゃがみこんだ。




「あの・・・」




さっき取り除いた掛け布団たちをたたんでいる綾瀬に、恐る恐る声をかけた。