「それから、頭と額冷やすもん持って来い。
あと着替えと体を拭くタオルもだ!」




えっ・・・、え?



「冷やすもんって・・・なにを・・・?」



「なんでもいい!
とりあえず、濡らしたタオルと洗面器に氷を入れて持って来いっ」



「は、はいっ」



おれは言われるままに額用と体用で2枚のタオルを持ち出し、
風呂場から持ってきた洗面器に氷と水を入れて綾瀬のところに持っていった。





あとは着替えか。



タンスから未有のパジャマを取り出し、綾瀬の元に急ぐ。




その間に綾瀬は未有の着ていた服を脱がし、
持ってきたタオルで体を拭いてくれていた。




ちょうど拭き終わった頃にパジャマを持っていくと・・・、




「氷枕はないのか?」




綾瀬が後ろを振り向きながら聞いてきた。




「え・・・っと、あるにはある気がするけどどこにあるかまでは・・・

あっ、でもアイスノンみたいなのがあったかも!」




確か、おれが熱を出した時に使ってたような・・・