ピンポーン・・・。




!!

来た・・・!




おれは深呼吸をひとつして玄関に向かった。




「・・・っ流架?!どうしたんだ・・・?!」




ドアを開けるとそこには、汗を流し肩で息をする・・・




綾瀬凛の姿があった・・・。



「先生・・・」



走ってきてくれたんだ・・・。



休みなのに・・・




突然電話したのに・・・。




「流架っ!一体何があったんだ・・・?!
大丈夫なのかっ?!」



途切れ途切れになりながらも、おれを気遣い声をかけてくれた。




「あ・・・いや、おれじゃなくて未有が熱出しちゃって・・・」



「熱?」



綾瀬を家の中に招き、未有の寝ているリビングに通すと・・・。



「ば・・・っか!お前、なんだこれは?!」



未有に近づいた綾瀬は、開口一番おれを怒鳴りつけた。



「え?!」



なんだこれって・・・なにが?!