そうこうしている間におれたちはいつの間にか家の前まで来ていた。





た、助かった・・・
このままだとこいつにドキドキがバレちゃいそうだもんな




「じゃ、じゃあ!
送ってくれてありがとうございますっ」





おれはそそくさと家の中に入ろうとした・・・






・・・が、





「待てよ」



「え?!」





綾瀬に腕を掴まれてしまい、それはままならなかった。



「・・・返事」



「へ?」



「俺はお前に告白をした。
まだその返事を聞いてないんだけど?」





ドクン―――・・・ッ


まただ―――・・・。




まだドキドキしてる・・・。



「お、お前の言うことなんて信じられっかよ!」



「なんで?」




精一杯虚勢を張って言ったつもりだったが、なんなくかわされてしまう。