「また帰りが一緒になりましたね」




「せんせー、またいっしょにかえってくれるー?!」



「未有ッ!」



なんつー余計なことを・・・




「もちろんですよ、未有ちゃん
流架くんもいいですよね・・・?」




そういったヤツの顔は笑っていたが、目は



“断ってみろ、泣くのは未有だぞ"



・・・と言っているような気がしてならなかった。




くっそー!!

そうやっておどせば言うこと聞くと思ったら大間違いだぞ!!



ここはガツンと一発・・・!



「おにいちゃん、いいよね?」




いつまでも返事をしようとしないおれに、
未有は大きな目を丸くさせながら言った。

だ、だめだ!


ここはガツンと言ってやるんだ・・・っ!



ガツンと・・・っ




ガツン・・・