「く――っ!
ムカつくー!!」

おれは学校に着くなり、またしても他の人の迷惑になるような大声を上げた。

「な、んだよ
来て早々・・・」

「うるせぇよ、バカ!」

そして、即行おれは昨日あったことを2人に話した。

・・・キスされたことは黙って。

「ほら、だから言っただろ?
信用するなって!」

「まさか本当に二重人格だったとは・・・!
恋するパワーは、勘をも鋭くさせるってか?」

「は?大介・・・、なにまた分けわかんないこと言ってんだよ」

最近大介のヤツ、変なことばっかり言うよなぁ・・・

「大・・・!
てめぇ、マジで沈める・・・!」

今度は光輝が低い声で唸るように言った。

光輝も光輝で怒ってばっかりだし・・・

なんなんだよ。


「まあまあ、落ち着けって!
つーかさあ、なんでそいつの本性分かったんだよ?」

怒る光輝をなだめながら、大介は言った。

あれ?
なんか嫌な予感が・・・。

「え?だから、流架が盗み見してたって分かったからだろ?」

盗み見って・・・失礼な!

・・・そうなんだけど。

「んー・・・でも、今まで完璧だった人間がそんな簡単に本性を表すか・・・?」

鋭い・・・、鋭いよ大介・・・!

でも、それ以上追及するのはやめてくれっ。

「そう言われてみると・・・」

「だろ?
だから、俺が思うに、流架となんかあったんじゃねぇか・・・って」

ぎっくーん!!

なんで?!
なんで分かっちゃうの?!!

やだよおれ!
男にキスされたなんて話したくねぇよ!