「さあ、どうする?」

誘うように問いかけられると、おれの理性は吹っ飛んでしまい、

「……カ、せて……」

「え?」

「イカ、せて……」

おれは、悪魔に魂を売り渡してしまった。

「よく出来ました」

満足そうに微笑むヤツの姿が目に入る。

くっ、悔しいっ!
でも、今はどうにもならず、ヤツに身を任せるしかなく、強い刺激を待ち望む。

そして先端を強く刺激された瞬間……。

「あっ、ぁあぁっっ!!」

おれは、呆気なく自分の欲望を吐き出した。

「気持ちよかったか?」

ヤツはフフンと鼻で笑い、おれの体液で汚れる指を舐めた。

お、男にイカされるなんて……!!

恥だ――!

「う、ぬぼれんなよ……っ」

悔し紛れにおれは精一杯の虚勢を張る。

「ふぅん。
それにしてはノリノリだったじゃねぇか」

「バ……ッ!
そ、っんなわけねぇだろ!」

た、確かに、ちょっとは気持ちいいかもって思っちゃったけど……!

でも、先生に対する信頼・憧れ・尊敬、その他総ての信用がなくなった今となっては嬉しくもなんともない!

ヤツを突き飛ばし、乱れたズボンを整えた。

それにしても……。

うえ~、下着が濡れて気持ち悪い……。