無意識のうちにヤツに応えるように首を動かしていると、下腹部に違和感を感じた。

「ふぇ?」

唇を無理やり離し、目線を下に送るとヤツの手はおれの股間をまさぐり、ズボンのファスナーを下ろすと、下着の中に手を忍ばせてきた。

「ちょ!?なにを……!」

「何って、サービスだよ」

「や、だっ、やめろよっ」

ヤツの腕を掴み離そうとするが、中心を握りこまれ思うように力が入らない。

こいつ~っ、こんな誰が来るか分からない玄関先で……!!

でもおれの中心は心とは裏腹に、どんどん反応してしまっていた。

「やだとか言って、どんどん大きくなってるけど?」

「ひゃっ、ぁっ」

「ほらまた……。先走りも滲んできたぜ?」

くちゅくちゅとわざと音を立てながら、ヤツは扱き続ける。

「はぅ……っ、も、や……っ」

「なに?もうイキたい?」

耳元で囁いてくるこいつの言葉に大きく首を縦に振る。
すると、ヤツは意地悪く、

「なら、かわいくお願いしてみろよ」

え……? な、んだよそれ!?
そんなことできるわけないだろ!?

そう思って今度は首を横に振ると、

「なら、ずっとこのままだな」

そう言って、指先でおれのモノを弾いた。

「ひゃぁ、んっ!やぁあっ!」

その刺激で思わず甲高い声を上げてしま、慌てて口を塞ぐ。

「ずいぶんかわいい声出すんだな。ほら、どうする?このままだとキツいだろ?」

「く……っ、ふぅ……っ」

きつくヤツを睨みつけるが、実際はヤツの言うとおり。

指先で弾かれた後も、直接大きな刺激は与えられず緩く扱かれるだけで、イキたくてもイケないもどかしさがおれを狂わせる。