「え?あの…」



「こんな人気のないところまで連れてきといて
ナニもないってことはねぇよな?」




男の人を壁に押し付けなら言った凛先生の発言におれは言葉を失った。




え…

えぇ?!




聞き間違い…?



でも、確かに凛先生が…!



そして…



「ん…あ…っやだ…!」



「いや?なぜ?
自分で誘っといて“イヤ”はねぇだろ?」



「ん…、んん――…ッッ」



うわっわっ
うわわわわわ!?


キ、キス…!


キスしたよ!この人たちっっ!!




更には…





「それに…
ココも嫌がってないようだけど?」



「あ…ちょ…っ
や、だ…あ、あぁあぁ―――ッッ!」




「……
…早いな」




おもむろにズボンの中に手を入れられた男の人は数回扱かれて…



達してしまったようである。




って、うわわっ

おれ、なに人様の情事見ちゃってんの?!




「ごちそーサマ。でも悪いな。俺、お前の心も体も興味ねぇや。
じゃあな」




凛先生は汚れた指をなめ、軽く手を振って彼に背を向けた。



やべぇーっ


こっち来る―――っ!



おれは慌てて見つからなさそうなところに隠れて凛先生が去るのを待った。



男の人はというと、そのまま滑り落ちるようにしゃがみこみ、乱れた呼吸を整えていた。



それにつられるかのようにおれもその場にしゃがみこんだ。