「はぁ……。
つーことで、悪い光輝。おれこいつと帰るわ」


光輝には悪いけど、元々こうなったのはおれが光輝を保育園に一緒に連れてったからだし、前々から凛とは一緒に帰ってたんだもんな。

それを無下にするわけにはいかないよな。


「わかったよ、流架。困らせて悪かった。
ただ、こいつを目の前にするとどうしても対抗意識が……」


……光輝、なんとなーく分かるよ、その気持ち。


「悪いな。この埋め合わせはいつかするから」


素直に引いてくれた光輝に礼をすると、すかさず凛が……。


「そんな日は来ないですよ。
なにせ流架くんはこれから僕と毎日大人の遊びをするんですから」

「!!!?」


な、なななっ!?

なにを言ってんだ、こいつはー!?


得意げに当たり前のように言いやがる凛におれの口は開いたまま塞がらない。

さすがの光輝も何も言えずに口が開きっぱなし。


ったく、おれが折れてやったっつーのにこいつは~っ!!




「……こんの、エロ保育士―っっ!!」




おれの前途はまだまだ多難だった……。




―FINー