「おお、大介」

「なんだよー、俺を差し置いて一緒に登校なんかして!」

「別にさっき偶然一緒になっただけだっつーの」

「またまた、そんなこと言ってー!実はもう二人はできちゃったんじゃないのー…ぐはっ!」


大介のばかな発言におれと光輝の鉄拳が大介の顔面に炸裂。

当然まともに食らった大介はその場でノックダウン。


「あーあ、朝から大ばかを相手にしちまった」

「いこうぜ、光輝」


倒れたままの大介は放っておいて、おれたちは何事もなかったかのように歩き出した。


「い…ってぇ~……って!
おいっ!ちょっと待てよっ」


慌てて追っかけてくる大介を振り返り、おれたちは顔を合わすと教室まで猛ダッシュで逃げ出す。


「おいっ!?なんで逃げんだ!!
こらっ!待てーっ!!」


あーあ、なんかこういうふざけ合い、楽しいよなーっ。


そんな小さな幸せを噛みしめながら(?)おれは、今日も一日まじめに(!?)授業を終えた。