そして次の日。


今日はまだ海外から帰ったばかりで疲れてるだろうからって、未有を保育園まで送り届けてから学校に向かった。

母さんが帰ってきたから、きっとこの送り迎えも少なくなるんだろうなぁ。

それもそれで淋しい気もするかも…。


「よぉ!流架!」

「あ、光輝。おはよー」


校門までの道を歩いていると、後ろから光輝が肩を叩いてきた。


「なんだよ、今日はずいぶんとご機嫌じゃんか」

「あぁ、両親が海外から帰ってきたんだ」

「へぇ~そうなんだ!よかったな!」

「まぁなっ」


光輝ともこの間の揉め事が嘘のように、前と同じように肩を組みながら教室までの道を歩く。


あー、よかった!

これで何もかも元通り、だなっ!