子ども2人残して悠々と海外生活だなんて……。


なんて勝手なんだっ!

っつーか、勝手すぎるっ。

帰ってきたらガツンと言ってやらねぇとな!


そう意気込んだその時、

突如、部屋中にインターホンの音が鳴り響いた。

ま、インターホンって突然なるものだけど。


「はーい、どちらさまですかー?」


未有と凛をそのままリビングに残し、玄関のドアののぞき窓に顔を近づけ訪問者の姿を確認した瞬間、おれはそこにいた人物の姿に目を見開き、ぶっ倒れそうになった。


な、な、なん――っ!!?

なんでっ!?


そして扉を開けると――……。