「私たち、2人には辞めて欲しくありません!」
……は!?
なんだそれ!?どういうこと!?
「それは一体どういう……?」
園長先生とおっさんも意味が分からないという顔で、お母さんたちを見ていた。
「凛先生はすごくいい先生です!辞めてしまうなんてもったいないです!!」
「そうそう!なによりカッコイイし!」
「ねー、流架くんもすっごくかわいいし!」
「毎日ツーショットが見れるのを楽しみにしてたんだもの!」
「二人揃うと目の保養になるのよねー!」
後ろに控えていたお母さんたちも、口々にそんな事を言い始め……。
つーか、かわいいって!?
楽しみにって!?
目の保養って!?
おれたち、そんな風に見られてたの!?
そして、いつの間にか園長室内は、ブーイングの嵐に……。
「ちょ、ちょっと!
お母様たち!!落ち着いてくださいっ」
園長先生も事態を抑えるために、必死に声を上げている。
あーあ。
どうすんだよ、この事態?
「ゴォッホン!!」
すると、それまで仏頂面で黙って座っていたおっさんがわざとらしいくらいでっかい咳払いをした。
その場は一瞬にして静まり、全員の視線がおっさんの方に集まる。
「ゴホンッ!
あー、お母様方の意見はよーく分かりました。が!事態が事態。
保育者とその保護者……ましてや、お、男同士で付き合っているなど言語道断です」
おっさん……男同士ってとこ、言うのためらってんじゃねぇよ。気まずくなるじゃねぇか。
「よって、綾瀬先生の希望通り、ここは先生に辞めていただくという……」
はあ!?
なんだその言い方は!?
凛だって園を辞めたくはないはずだ!
あんたが黙ってりゃ万事丸く収まるんだよ!
――って言いたかったけど、それはお母さんたちの熱い説得が始まったため、おれは口を噤んだ。
でもすぐに、その口は開いたまま塞がらなくなる。
「凛先生が辞めるなら私たちも保育園を退園します」
「はい!?」
ちょっと!?
お母さんたちなに言っちゃってんの!?
辞めるって……!?
そんな簡単に決めちゃっていいの!?
……は!?
なんだそれ!?どういうこと!?
「それは一体どういう……?」
園長先生とおっさんも意味が分からないという顔で、お母さんたちを見ていた。
「凛先生はすごくいい先生です!辞めてしまうなんてもったいないです!!」
「そうそう!なによりカッコイイし!」
「ねー、流架くんもすっごくかわいいし!」
「毎日ツーショットが見れるのを楽しみにしてたんだもの!」
「二人揃うと目の保養になるのよねー!」
後ろに控えていたお母さんたちも、口々にそんな事を言い始め……。
つーか、かわいいって!?
楽しみにって!?
目の保養って!?
おれたち、そんな風に見られてたの!?
そして、いつの間にか園長室内は、ブーイングの嵐に……。
「ちょ、ちょっと!
お母様たち!!落ち着いてくださいっ」
園長先生も事態を抑えるために、必死に声を上げている。
あーあ。
どうすんだよ、この事態?
「ゴォッホン!!」
すると、それまで仏頂面で黙って座っていたおっさんがわざとらしいくらいでっかい咳払いをした。
その場は一瞬にして静まり、全員の視線がおっさんの方に集まる。
「ゴホンッ!
あー、お母様方の意見はよーく分かりました。が!事態が事態。
保育者とその保護者……ましてや、お、男同士で付き合っているなど言語道断です」
おっさん……男同士ってとこ、言うのためらってんじゃねぇよ。気まずくなるじゃねぇか。
「よって、綾瀬先生の希望通り、ここは先生に辞めていただくという……」
はあ!?
なんだその言い方は!?
凛だって園を辞めたくはないはずだ!
あんたが黙ってりゃ万事丸く収まるんだよ!
――って言いたかったけど、それはお母さんたちの熱い説得が始まったため、おれは口を噤んだ。
でもすぐに、その口は開いたまま塞がらなくなる。
「凛先生が辞めるなら私たちも保育園を退園します」
「はい!?」
ちょっと!?
お母さんたちなに言っちゃってんの!?
辞めるって……!?
そんな簡単に決めちゃっていいの!?