「流架、知ってるか?」

「え?」

「俺は怒ってるんだ」

「へ?」

そう言われて今度は、ベッドの上で押さえつけられてしまった。

なんで?
なんで、またこんな事になってんのー!?

「ったく、この鈍感はっ」

「はぁ!?」

またこいつ、おれのこと鈍感って!?
聞き捨てならないんですけど!!

おれのどこが鈍感なんだーっ!

そう抗議しようしたけど、おれは凛に唇を塞がれてしまいそれはままならなかった。

「んんっー!?」

なぜ!?
なぜおれはまた、こいつにキスされてんだよー!?

「っとに、お前は隙がありすぎだ。
だからあんな餓鬼に・・・・・・!」

唇が離れたかと思うと、凛は突然そんなことを口にした。

「だ……って!
まさか光輝があんなことするなんて思わなかったんだもん!」

「お前は人を信用しすぎだ。バカ正直というか、なんというか……」

「むっ」

た、確かに?

こいつの時もハナから信じてかかったら、まんまと二重人格だったというどんでん返しにあったけど……!

でも、そんなおれをバカにするような言い方しなくてもいいんじゃねぇの!?

「あのなぁ!」

おれは、凛のその言い方に腹が立ち、言い返そうと思い切り体を持ち上げようとしたが……。

「お仕置きだな」

あっさりと押し返され、あまつさえ再びそんなことをさらりと言われて絶句してしまう。

「はあ!?さっき散々俺のこと……っ」

「まだやってもらっていない事が一つあることを思い出した」

にやりと、口端を上げ不適に笑う凛。

なーんか嫌な予感がする。

「もういい。おれ、充分傷ついたから」

「それはお前が決める事じゃないな」

「なんだよそれ!!」

あれだけヤれば充分だろ!?
他になにをさせる気だよ!?

「……なにをさせる気だよ?」

でも、一応心配を掛けてしまった事にすこーし罪悪感を感じる俺は、凛に小さく問いかけた。

すると……