「……」

ふかふかのベッドの上。
恐らく、ここはおれの寝室だろう。

あのあとおれは、縛られていた腕のベルトを外され、晴れて自由の身となったけど、あまりの疲労感に立つ事ができず、そのまま凛に寝室まで運ばれた……んだと思う。

なぜあやふやなのかと言うと、半分意識を手放していたから。

ったく!!
あんな無茶しやがってっ!!

おれが壊れたらどうするんだ!?

「やっと目、醒めたか」

耳元で聞こえた声に、首だけを動かしてその正体を確認すると、そこには椅子にふんぞり返って座る凛の姿が……。

「……ここ、おれんちなんですけど」

「ああ、知ってるよ」

「……っなんでそんなに偉そうなの?」

「先生だから」

……答えになってません!!

ったく、なんだってこいつはこんなに態度がでかいんだ!?

「とにかく!もう気が済んだだろっ!?早く帰れよっ」

「ああ、そうだな。
さっきの流架はかわいかったからな。泣いて喘ぐ姿はたまらない」

「ば……っか!!なに変態な事言ってんだっ!!」

こんなヤツが保育士だなんて……世も末だな。