「また、蜜を溢れ出して……。こっちは? 触られた?扱かれた?舐められた?」

さらに追い立てるように中心を捕らえていた手を動かし、質問を投げかけられる。

「ふ……っ、ぅぇ……っ。も、やだ……ぁっ。お、ねが……許して……ぇっ」

身体全体が快感に支配されているのに、その頂点にたどり着くことができない。

気が狂いそうな快感に、おれは凛の質問には答えられず、無意識のうちに自ら腰を振って許しを乞う。

おれの目からは涙が、先端からは開放を求める先走りが、留まることなくあふれ続けた。

「そんなにかわいくお願いされたら、イカせてやらないわけにはいかないな」

「んんっ、あぁっ」

軽く笑った声が聞こえ、ようやく開放される……と、おれは全身の力を抜いてヘアゴムが外されるのを待ちわびた。

「あ、あとひとつ」

「ふぇ……っ?」

「俺とあいつ、どっちが気持ちいい?」

「ん……っ、ふぅっ、ぁああぁっ!」

息を吹きかけられるように耳元で囁かれ、身体には何も力が入らなくなってしまう。

「言えよ、流架」

「……っよ……」

「ん?」

「り、ん……に、きまっ……るよ……っ!」

“凛に決まってるよ”

本当は言葉を口にするのも苦しいくらい、張り詰めていたけれど、言わないと何もして
くれない……。

切羽詰った状態でもそう悟ったおれは、途切れ途切れになりながらも正直な思いを紡い
だ。

「……合格」

「ぅぁ……っ」

案の定、気を良くした凛は、口元に笑みを浮かべると、おれの中心で根元を締め付けていたヘアゴムを外し、張り詰めて震えている中心を軽く手のひらに包み込んだ。

「ぁっ、あっ!ふ……っ、ぁあ、あぁあっっっ!!」

我慢に我慢を重ねた中心は、たったそれだけの刺激で、快感の頂点に達し、今まで堪えていた分の欲望を、勢いよく吐き出した。