朦朧とする意識の中、ゆっくり中心を扱かれながら、そう問われ、開放を求めるおれは、ひたすら首を縦に振り続けた。

「ふぅん、素直だな」
「ふっ……ぅん、はぁ……っ」

そのままイカせてもらえると思ったおれは、体の力を抜いて、凛からの愛撫を待ちわびた。

なのに……。

「でも」

「え……?」

凛の不敵な笑みが視界に入ったかと思うと、おれは自分の中心に違和感を感じた。

「やっ!や、……っだぁ!!なん、で……っ!?」

そして、恐る恐る下腹に目を向けると、おれは自分の目を疑った。

おれの視界に映ったもの……。

それは、凛がどこからか取り出した細長いゴムのようなもので根元を縛られた中心が、欲望を吐き出せず、わなないている様だった。

「さっき洗面所で見つけたんだ。これ、有沙さんのヘアゴムだろ?
何かに使えるかと思って隠し持っておいた」

!?
いつの間にそんなもん見つけたんだよっ!!
しかも、有沙さんって!!
なんでそんなに馴れ馴れしいんだよ!?

って、そんなこと気にしてる場合じゃない!

「ちが……っ、そう、じゃなくて……っ」

おれが言いたいのは……。

「ああ、なんでイカせてくれないのか、ってこと?」

「……っ」

あまりにも直球名凛の物言いに赤面してしまうが、素直に言わないときっとずっとこのままだ。

おれは小さく首を縦に振ると、

「イカせてやってもいい。
でも、これはお仕置きだ。俺の言うことを聞かなかった罰……」

言い終える前に、凛は体を半身ずらし、おれの中心を口に含んだ。

「ぁ……っ、やぁあっ!」

根元を締め付けられている上に、いきなり深く銜え込まれ、おれはもどかしさに気が狂いそうだった。

「ふ……っ、ぁあっ!んンっ……」

シャワーのお湯と、自分の先走りのせいで、凛が舌を動かすたびに、くちゅくちゅといやらしい水音が、浴室内に響き渡る。

その音が、余計俺の欲望を掻き乱し、乱れさせた。

「流架、聞こえるか?お前のココ……、シャワーのお湯を借りてこんなに……。
ああ、これはお前の先走りか」

「やだ……あぁあっ、も、やぁあ……っ! り、んっ、りんんー……っ」