「やだっ……、見、るなよぉ……っ」

上から下へと、隅々まで調べるように見られ、恥ずかしくて、自由の利かない腕でなんとか身体を隠そうと試みる。

「どこを触られた?」

「ど、どこって・・・・・・」

それをおれが言えと!?

おれが口を開くのを待ち構えるように、じっと見つめられると、余計になにも言えなくなり、口を噤んでしまう。

「そうか、なら・・・・・・」

「ひゃっ!?」

おれは両足を引っ張られ、仰向けに寝かせられると、さらに縛られている腕を、頭の上に持っていかれた。

「どこかを言えないのなら、俺がお前の身体を隅々まで洗い流してやらないといけないな」

「や、やだ・・・・・・っ」
腕を上に上げられてしまっては、どうにもできず、凛の前で裸体をさらけ出す状態とな
ってしまった。

そして凛はシャワーのノズルを手に取ると、そのままおれの身体に向かって水を放出させた。

「やっ、つめた・・・・・・っ」

いくら夏とはいえ、急に水を浴びせられると、冷たさを感じ、おれは小さく悲鳴を上げた。

しかし、それも束の間のこと。

次第にそれは熱を帯び、おれの身体を温めていった。

「ここは触られたのか?」

「んっ、……ぁあっ」

勢いよく放出されるお湯の出るノズルを、胸の突起にあてがわれながら、先端を指先で摘まれると、喉の奥から甘い声が漏れてくる。

さっきまで、光輝に弄られていたこともあり、身体全体が敏感になっている感じがする。

「その反応……。触られたのか?
それで、お前はそのかわいい声で喘いで、あいつによがってイカせてもらったのか?」

「はぅっ、あぁあ……っ」

つねるように、強く突起を捻られ、痛みとは別のしびれるような感覚が体中に駆け巡った。

「そんな汚れた身体は、きれいにしてやらないと……な」

朦朧としてくる意識の中、凛のささやきが聞こえたかと思うと、
シャワーが胸から遠ざけられ、その代わりに突如ぬめりを帯びた液体が、身体の上に落とされた。