「……っ」


助けを呼びたくても、唇を塞がれているため声を出すことが出来ず、
殴りたくても身動きが取れない。



な、んで……?


なんでこんなことになってんだよ?




おれと光輝は友達じゃなかったのかよ?



なんで!





おれは、裏切られたような気持ちになり、執拗に攻め立ててくる光輝の唇に思い切り噛み付いた。



「って!」




その痛みで光輝はおれの唇から離れ、切れた部分から溢れ出す血を指先で拭った。




「ってー……。
流架、お前……」



そう言った光輝の目はいつもの優しい目とは違って、
相手に恐怖を与えるようなそんな目だった。



「こ、うきぃ……っ、
や、めろよっ……」




恐怖で目に涙を溜めながら訴えるも、
光輝は聞こうとせず今度は着たままだったおれの制服のボタンを片手で器用に外し、
おれの平たい胸板をさらけ出した。



そしてすぐにそこに唇を這わせ、おれの突起に吸いつく。




「ぁっ、やぁっ」