「あ!こうきおにいちゃんだ!」




リビングに行き、光輝の存在に気付いた未有が声を上げた。




何度かうちに遊びに来たことのある光輝は、
未有とも仲良しでよく相手をしてもらっていた。



「こんばんは、未有ちゃん。
お邪魔します」



「ねぇねぇ、おにいちゃん!
いっしょにテレビみよう!」



早速未有は、光輝を遊び相手に誘う。



「ああ、いいよ」



光輝も未有のことをかわいがってくれていて、
にこにこと笑っている。



「悪いな、光輝。

しばらく未有の相手してやってくれなー」




そう言って、俺は再びキッチンに向かい料理の仕度をした。




光輝もいるし、気合入れて作ろう!



おれはエプロンをつけ、まな板と包丁を用意し、さっそく、料理に取り掛かった。




未有と光輝は、一緒になってテレビを見て爆笑している。



なんか、不思議な光景だな。