第4話
「どうしてます?おっちゃん?」「いやなあに、ちゃっとした。バカ、捕まえたわけです。」

「相変わらずですね!」「このあんちゃん、しぶとくて…。」

こっちほっといて、話が弾んでる。30分経っただろうか「おい、お前の身元受けこんバカが

してくれたぞ!礼、言わんか?」「な、なんでや!なんで、言わんといけんのじゃ!」と、言い

つばを、穿き捨てた。そのとたんバギッ!と、言う音と、共に僕は、吹っ飛んだ。歯が折れてた。
   

そばにいた、女の子が口、拭いてくれた。そう、杏子である。「なんで?…」「そいつはね

世間に、あまえてるんですよ!一人で、生きてきた顔してる。一人では、何一つ出来ないのに…。」
   

「でも…」「いいですよ!しょうしょう、殴っても!」「痛えじゃあねえか?」「おお、まだ口聞けるのか?」
   

「なんなんだ、あんたは?」「ふんっ!」「おい、あんちゃん!なんぼお前でも、勝てんよこいつには」

「なんで?」「現役だから…」「ちぇっ!」「いいすっね!連れて帰りますよ!」「ああ、任す!…で、
   

どうすんだ?」「おれの部隊に入れます。性根、入れなおしますわ」「ふふふっ、かわいそうに…

お前のところ、外人部隊と、ちゃうか?」「そうっすよ!粋がってるから、丁度いいですよ!

じゃあ、貰います。」「ああ、頼む。調書は、わしが書いとく。」「ごめんな、杏子さん!

変な事、なって。」「うんんっ、いいですよ!わたしは…構わないで、ください。あなたに迷惑

掛けてるのは、わたしのほうだから…」「おいっ、行くぞ!」「おいっ!手錠ぐらい外せよ!」
   

「わがまま、言うな!」今度は、頭をどつかれた。そして…僕は…