ハンソク★リレー the Last name(仮)

盗んだバイク(ZZR1400)を走らせていると、向かい風を受けてベルトの風車が勢いよく回りだした!

「なんだ…この体中に溢れるパワーは…」

「ワン!(今だ!ハンソクライダーに変身だ!)」

「ハっハンソクライダー?!」

俺はチーズに聞き直す。

「・・・説明せねばなるまい」

スチャカスチャカスチャカ…

「・・・そ、その前に、バイクをとめてくだされワン。」

キーーーー。

ブォン

カチャッ

スチャッ

ヘルメットを脱いで、髪の毛の間に風を入れるようにして首を振り

髪をかき上げる俺。


「で、オヤジ、どういうことだ?」

ハァハァハァハァ

オヤジは舌を出してよだれをボタボタと地面に落す。

犬は汗をかかないとか

そんなようなことを思いだす。そして、俺の巨乳が破裂し、その消失感に打ちひしがれて、ただ泣いていた悪夢が脳裏に浮かんだ。

それをかき消すようにして犬(オヤジ)の横腹を蹴った。

キャン!


巨乳が破裂して泣いてる俺のイメージは


その鳴き声とともに消えた。


エンジンを切った盗んだバイク(ZZR1400)のマフラーからは

チン、チンという音が鳴った。