ハンソク★リレー the Last name(仮)

講師は、なんと「空間分離」の謎の男。

そしてバッと視線を感じ隣の席の方に目をやると

親父こと名犬チーズ!


謎の男は薄ら笑いを浮かべ「ですからハンソク戦隊が今、戦いを続けているのも原因は空間分離…」と授業を当たり前のようにしていた。

「空間分離…」という謎の男の流し目と目があった。

謎の男の目が一瞬光ったような気がした。

な、なんだ?


「らめぇぇ」


と、俺は叫びながら

机のお道具箱に隠していたジャックナイフを取り出し

浮かんでは消えていくフラッシュバックをかき消すように

机に突き立てた。

ダン!

巨乳、妹、母、石鹸、すがいきん


それらは、ちりぢりになって飛び散った。


はぁ・・・はぁ・・・


「どうしたんだ、生田、顔色が悪いぞ」と、教師ズラした謎の男は小首をかしげニタニタと笑っている。


「ワン(ここは危険だ、行くぞ!)」

隣の眉毛のある犬(オヤジ)は難しい顔で教室のドアを鼻先で指した。


俺はうなずき

盗んだバイク(ZZR1400)で走り出し校門を出た。

後ろから父がついて来る。