胸が有るのに、髭もある。

ふーん。

「わ、訳わからん。」

と、つぶやいたところで

…ピンとこない。

どうやら俺のねぼけた脳は

今の現状についていけないらしい。


とりあえずさ、


「意外に美人だ・・・」


そうなんだよ。美人さんなんだ。


俺の原型をかろうじて残しながらも

なんだか、

鏡の中の美女は俺だ、アタシだ?どっちだ?わからん!!

「どうしよう、これじゃ学校行けないよ・・・。」

鏡の中にいる困った顔が可愛い美女は俺。

かわゆい。そして、きれい。

夢だろ?ほっぺにビンタ


ペチリ


痛い現実。

鏡の中の美女は苦笑いをし、ほっぺたを押さえながら、

満足そうに前髪を整えた。


「じょ、女優の 井上まおちゃんに似たある…」


「ごって… 井上まおちゃんに似たある…」


キモチの中で勃起した。



心のオティンティーヌだけが、ピクリと反応した。