だから想う。 できるかぎり、俺が昔の心春に戻したる。 もっと笑ってもっと泣いて、あん時の優しさも、ぜんぶ。 「リキっ…!ありがと!」 家から少しの距離で、声が聞こえて振り返る。 そこには、 あの頃と変わらない笑顔があった。 “りーくん、ありがとう” なあ、心春。 あのときの約束を君は覚えていますか?