君だけのサンタクロース




「昔、・・・逢ったことないですか?」
「や?ないなー。」


なんで逢ったはずのないエイジにそんなこと聞くん?

俺んことなんてちっとも覚えてへんくせに

・・・なんでやねん。




「じゃ、帰りますわ。あとは2人で仲良くやってーな」



エイジは余計なヒトコトを残して帰っていった。それも俺が困ること知ってて計画的に。

エイジのいなくなった部屋に、俺と心春の2人きり。そして嫌な沈黙が続く。