江夏家の2人が帰ると、おばあちゃんはあたしを部屋に案内してくれた。

2階へ続く階段を上がってすぐの部屋。
それはベットと小机が置いてあるだけの殺風景な部屋だった。




「今日ははよ寝え。田舎の朝は早いでな。」



おばあちゃんはそれだけ言うと、扉を閉めて階段を下りて行く。あたしは少し部屋を見回して静かにベットに腰を下ろした。

埃も舞わないこの部屋はおばあちゃんが一人で掃除してくれたのかな。



この家はすごく大きい。
ここにおばあちゃんはひとりで住んでる。


今日からあたしが居候する家。
いつまでここにいるのかなんてわからない。