君だけのサンタクロース




「センパーイっ!」




焦ったもう一人のSPが横たわる彼に慌てて駆け付けた。いくら揺さぶっても、返事は聞こえない。



「生でみるとすごい迫力やなぁ!」
「エイジくん上手や!」
「俺がやりたかったわ。」
「俺、も一回やりたい…」


エイジくんのその言葉にもう一人のSPがビクリと肩を揺らした。

ニヤリ、と笑うリキとエイジ。まるでその目は獲物を狙うハイエナの様で、目がある一点を見つめて光る。

「ひぃ!」


そんな彼等に気付いたSPは、気絶した人を担いで慌てて逃げ出した。