もうすぐクリスマス。 うきうき、どきどき、高鳴る心。 だけどあたしには まだ“東京”があった。 なんとしてでも連れ戻される。 嫌だ、嫌、帰りたくない、此処に居たい。 そんな心の不安を 亡くしてくれたのは、 やっぱりおばあちゃんだった。 恋人のリキには悪いけれど、 あたしのヒーローはいつだって彼女だった。