「心春は、ばーちゃんの子や」 おばあちゃんの家族になりたかった。 「うんっ・・・ひっ、く」 あたし、きっと今すごい顔して笑っているんだろうな。 化粧も涙で堕ちて、ボロボロで。 でも…ひとつ願いが叶った。 「はよ、行ってき。」 「……っ…な、に?」 おばあちゃんは、優しく頭を撫でると、あたしの背中を軽く押した。