俺はすぐに心春ん家から離れてゴローん家へ向かう。 走るたび、北風が肌を切るように痛い。 もう時刻は夕暮れ。暗くなる前にアイツを見付けたい。 またアイツが怖がって泣くとアカンから。 家に着いても、ゴローの姿はなかった。心春の姿もどこにもない。 帰り道を歩いて、ゆく。 何故か、 もう二度と彼女に会えない、 ただそんな気がした。 また、君は、遠くへゆく。 今度は、きっともう二度と逢えない。 今やったら云えたのに 好きや、って君に。