あの頃はずっと想ってた。

幾ら君が遠い人だからって
遠慮なんかせえへん、
俺の物にして
もう帰したりさせん、って。

幼かったから大人の言う通りになって、
君を待ち受ける辛いことも、
悲しいこともわからへんかった。

今、子供と大人の狭間に挟まれる俺は、
君に何ができるだろう?

幾らか経った俺は気付かぬ間に、
こんなにも臆病になってた。

君に触れることさえ、戸惑う俺は。



━━━━━━━━ELEVENDAY