「まぁまぁ・・・」


早足で校舎の中に入ろうとすると、


突然私の手首を掴んできた。


「なにッ」


「・・・髪キレイ・・・」


時間が止まった。私はその男子に見とれていたのかもしれない。


初めて目が合った。ホントに顔立ちの良い顔だ。


「・・・あ、」


「あっ」


「ごめん、俺って髪フェチなんだよねww」


「・・・なにそれ・・・ふっふふ」


「いやーほんとだって、この高校髪染めてOKらしいから、見る人みんな茶髪なんだよね」


「私はお金ないからなw」


「黒髪良いじゃん。新鮮って感じww」


「えー新鮮じゃないよw中学のときスカートとか、違反普通にしてたもんw」


「あー俺もww良いじゃん、べつにさッ」


何か、この人は話しやすいと思った。


ってか、基本男子と話さないからこんなに話したの初めてかもしれない。


「高菜さん?何組?」


「うち?3組。・・・門田?さんは何組?」


「一緒じゃんw俺も3組w」


・・・嬉しい・・・かも?!


「い・・・一緒に行く・・・?」


「からかわれるよ?いいの?」


「あ、そっか、じゃぁ、教室に入るまで、一緒に行こ?」


「うん、それならOkw」