私が帰ろうとした時だった。


「菜子!!」


想吾に呼び止められた。


「ちょっと話がある」


「え?」


意識してんのにわざわざ呼ぶぅぅ!?

そして近くの公園のベンチに座った。


「話って何?」


何でちょっと期待しちゃってんの私ぃぃ!?


「突然で悪いんだけど付き合ってくんない?」


「は?」


あえてクールに・・・。

ホントは嬉しい。

でも、何かが違う気がする。

想吾じゃない。

私の好きな人はきっと違う人。

でも、想吾・・・。