「スピードガン、セットしたから投げるのいつでもいいわよ!!」


あたしはマウンドへ、爽馬は離れているところで構え、すぐそこに監督。

そしてあたしの後ろには他の野球部員。


「じゃあ行きまぁす!!」

おおきく息を吸って、思い切り投げた!!


パシッ


「監督、どうでしたか??」

そうあたしが聞くと

「125ね。爽奈ちゃんすごいじゃない!!」


あたしの後ろからは

“スゲー”
“マジ女か!?”

と言う声が聞こえてきた。




「桜庭??」

振り返るとキャプテンの宮井君が立っていた。

「お前最高何??」

「130・・・ぐらいかな??」


「ちょっと俺と勝負してみない??」

「えっ!?」


「俺ちょっと打ってみたいんだ。桜庭の1番速い球を」


「あたしはいいけど・・・。監督いいですか??」

「いいけど、HRに間に合うようにね!!」

「分かりました!!」


今の時間は7:45。
HRの始まりの時間は8:00。


「勝負は3打席勝負。桜庭が3回俺を三振にさせたらお前の勝ちな!!」

「了解!!負ける気はないからね!!」


そして宮井君との勝負が始まった。