「そうか!
では、今日からおまえは俺様の嫁だ。」


フ…と唇に何か触れた


「っ…!!!!!」


パンッとリリアは皇太子の頬をはたいた


「やはりおまえは面白い。
この俺様を少しも畏れずに対等に扱うのだからな。」



この男っ…私の唇を!


これで私はこの男から離れなれない


昔からのしきたりで、接吻を交わすのは夫婦のみと決まっている


特にこの国は厳しく、誓いを交わした相手以外と接吻をすると―死罪


私は、こいつの忠実な犬になったのだ