漆黒の猫

音楽が鳴り、大きな扉が開く


悠里と父親はゆっくり歩き出した


扉の所で白龍はじっと中を見つめる


一番奥には隆貴がこちらを見つめている


それは一枚の絵のように美しかった


青山はシャッターを押し続けた


数年後、その一枚が青山にとっても大事な一枚になるーー…