【続】俺様王子と秘密の時間



大きく開かれたワイシャツから、千秋の肌が見えて目の行き場に困って、目線を泳がせるしかない。



「なに見てんの?」


ば、バレちゃった……。

かぁああああっと全身が火照る。

あたしは真っ赤に染まる顔を見られたくなくて横に反らした。



「集中しろよ」


なんて意地悪な口調で言われる。


そして千秋はあたしの顎を掴むと、クイッと自分の方に向かせた。




「もっと熱いキスをしようか?」

「……っ」


バチッと視線がぶつかった直後、千秋は両手であたしの頬を包みこんで、唇をかぶせてきた。

ついばむように唇をつつかれる。



「……んんっ」


少しだけ薄く唇を開いたとたん、千秋の柔らかくて熱い舌が滑りこんできた。



あたしの中をかき回して、舌を遊ばせて、わずかに出来る隙間から息をするのが精一杯な熱いキス。


ドキドキしすぎてオカシクなる。