【続】俺様王子と秘密の時間



そして時刻は昼休み。


あれからあたしは昨日同様、全く授業に集中することが出来なくて、午前中はずっと上の空だった。


あたしは机に突っ伏したままずっと伏せている。



「いやぁ、ほんと可愛いよねぇ!美・結・ちゃん!むふふ……♪」


一番聞きたくない名前……。

コウちゃんのおちゃらけた声に、もう耳まで塞いでしまいたいよ。



「どこがいんだよ、あんな女」

「羽鳥の言う通り。クネクネして、ぶりぶりじゃないの」


はーちゃんも羽鳥も美結ちゃんを好んではいないみたいだけど。


あたしはもう好むとかの問題以前にただ怖いとしか言い様がない。

昨日の昼休み美結ちゃんに睨まれたあたしは、教室を出ることさえもためらっていた。



そんな時、ケータイが震える。


もしや……と予感しながらもメールを開くと。



【From:千秋】
【To:Re:】

保健室においで

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