【続】俺様王子と秘密の時間



【From:千秋】
【To:Re:】

早くオレの隣においで

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王子様からの最後の秘密の呼び出しメールは、あたしに勇気をくれました。

呼び出された場所は教室でも中庭でも図書室でもなく、大好きな人の隣だった……。


まるで夢物語みたい……。


どうか、ずっとこのままで。



願ったのも束の間でステージに立ち千秋に抱きしめられているあたしに、再び女の子達の罵声が飛んでくる。

それを瞬時に吹き飛ばしたのは、やっぱり王子様の一声だった。



「黙れ」


静かに響いた低い声。



「可愛いか可愛くないかは見た目で決めるもんじゃねぇよ?」


ドキンッと胸が震えたのは千秋が躊躇いなく言った言葉が信じられないくらい嬉しかったから。